地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
陸に体中に触れられ、意識が朦朧としてきた時…



「陸様ーーどこーー?」



医務室の外から、声が聞こえた。



その声は、徐々にはっきりと大きくなる。



「ねぇー医務室かもよ?」

「あっそうだね!」


女の子の声がして、足音が近くなる。



「あわわ…!!どうしようっ!!」


朦朧としていた意識も覚醒し、慌て出す。



ヤバイよっ!あたしほとんど服着てないし!!

こんな所見られたら……


間違いなく血祭りだぁー!!!!



焦っていると、陸の手で口を塞がれる。


「ふがっ…んんんーー!!」


離せぇーーーー!!!!


バタバタ暴れると

陸が自分の口に人差し指を当てる。


黙ってろって!?
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