地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
あぅ――――

あんまり自然な笑顔ってないから見とれてたぁー//



顔の熱が取れた頃、陸の方を向く。



「それで陸は妖怪だと思ったんだよね、この火事。」


話を元に戻す。


柚莉の話からかなりズレてたし…


「あぁ…でもさ、何にも感じないよな。」


「うん、本当に…」



生物準備室を見ても、もう妖気のかけらもないし…


手掛かりになるような証拠もない。



「これじゃ何もわかんない」


はぁ―…

大きなため息をつく。



「なら…帰るか?」

陸の提案に渋々頷き、学園を出た。



送ると言った陸に全力で断り、一人で家路につく。


だって…今思い出したけど、あたし今学園じゃ嫌な意味で有名だよ!


陸と一緒にいる所見られたら、もっと目をつけられる!!
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