地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
放課後―――――――



事件のせいで今は、部活動も休止。


だからすぐに学園から人はいなくなる。



静かな教室で、一人陸を待つ。


調査のために学園の見回りをしたいけど…

今教室にいなかったら、後が怖いので大人しくしてる。





ガラッ―…………


教室の入口が開き、陸が入って来る。


「ちゃんといたんだな?」


ニヤリと企むような笑顔をしてあたしの席まで来た。


「…何?あたし暇じゃないんだけど…」


本当に陸の相手してる場合じゃないんだ。



調べなきゃいけないことは、山ほどあるし、やることもたくさん…



なのに……


「今日…暇だよね?」


王子様スマイルで聞いてくる。
< 260 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop