地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「はぃ!?今、暇じゃないって言ったじゃん!」
「ひ・ま・だよね?」
ずいっと顔を近付けられる。
「暇じゃ…
「そっかぁ―暇なんだね。じゃあ行こうか。」
ぐいっと手首を引かれ、廊下を歩く。
「こらっ陸っ!!
あたしは暇なんかじゃない!!」
手首を離してもらおうと、引っ張るけどびくともしない。
うぅ―――
なぜじゃ―――!!!
文句を言ってると
陸がピタリと止まった。
???
「…そんなに俺についてくるの嫌?」
陸の問いにコクコクと頷く。
あんたにされた数々のセクハラ忘れてないもんっ!!!
そんなあたしを見て、ニヤリと笑った。
「俺に逆らっていいの?」