地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
よっしゃあ!勝った♪


散々馬鹿にしたお嬢様に勝利を収めて、あたしはすっきりした。



隣を見ると…

陸が固まったまんま。


おいおい…色男が台なしだよ?


ブンブンと陸の前で、手を振る。


「大丈夫!?」


「…っ!あぁ…」


ようやく戻って来たみたい。


「…杏…お前天才児…?」

「子供じゃないっ!!」
ツッコミ違う?

「いや…あんだけ話せる奴いねぇよ…」


「…あたし天才じゃないから。全て習っただけだし。」

「習ったのか…!?」


「うん、陰陽師の修行として。」


陸は目をパチパチさせてる。



そんな陸は放って置いて、あたしはお腹が空いたので料理を取りに行く。
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