地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
冷蔵庫からペットボトルの水を取り出して飲む。


近くにあった椅子を引き寄せ、側に座った。



杏の寝顔を眺める。


小さな顔に大きな瞳。

目の周りにはびっしりと生えた睫毛

頬は薄いピンク色で唇もプルプルに潤ってて、思わずキスしたくなる。


今日は普段しない化粧をして、いつもより可愛かった。



「やっぱこのドレスで正解だったな」


集団宿泊の時から、杏をパーティーに連れて行こうと考えていた。


だからサイズチェックのために色々と触りまくった(笑)



…サイズチェックのためだけじゃねぇけど…。



桜色でふんわりしたドレス。

予想以上に似合ってて驚いた。
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