地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



逃げようとしても、胸の下と腰にしっかりとてが、回されている。



「っ・・もう・こんなことは、昨日みたいに寄ってくるお姉様方にすればいいじゃん!!」



すると、動きがピタリと止まった。


「ふーん・・・ヤキモチか・・・?」


「!!!違うっだって昨日囲まれてデレデレしてたじゃない」

「ヤキモチじゃねーかよ」


バタバタと暴れる


「違うもんっ!!!」


叫んだ途端、クルッと体の向きを変えられる。


「きゃっ・・・」


陸と向き合った状態で、コツンとおでこをくっつける。


「妬いたんだろ?」


あと数センチでキス出来そうな距離・・・



「妬いてないよ。」


「いーや、俺が女に囲まれててムカついたんだろーが。」


「ムカついてない。」


お互いのしゃべる息が顔にかかる。


「エロドS変態が嬉しそうだなって、ムカついたの!」


「それが妬いてんだよ。」

「だからーーーんんっ・・・」


違うって続きを言えなかった。


陸によって唇を塞がれたから・・・
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