地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪





チャリ・・・


小さな金属音がしたと思ったら、胸に違和感。


やっと唇を離されて、自分の胸元を見る。


「え・・・?何これ?」


いつの間にかネックレスがつけられていた。


「・・・あれ?これ・・・いつも陸がつけてなかった?」


そう・・・鳥の羽型のシンプルなネックレスは、陸が身につけていた。


よくは知らないけど、何回か見たことがあった。



視線をあげると、目があう。



「それ・・・杏がつけてろ。」


「なんで?」


「いーから。絶対に外すんじゃねーぞ?」


「うん・・・」



真剣な顔で言われ、コクリと頷くしかない。


すると、”いい子”と言うように頭を撫でられた。




「なら、さっさとシャワー浴びてこい。」


手を止め、言われた。


「へっ!?」


なに、軽くエロいこといっちゃんてんの!?

陸に警戒心を抱く。
< 297 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop