地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
チャリ・・・
小さな金属音がしたと思ったら、胸に違和感。
やっと唇を離されて、自分の胸元を見る。
「え・・・?何これ?」
いつの間にかネックレスがつけられていた。
「・・・あれ?これ・・・いつも陸がつけてなかった?」
そう・・・鳥の羽型のシンプルなネックレスは、陸が身につけていた。
よくは知らないけど、何回か見たことがあった。
視線をあげると、目があう。
「それ・・・杏がつけてろ。」
「なんで?」
「いーから。絶対に外すんじゃねーぞ?」
「うん・・・」
真剣な顔で言われ、コクリと頷くしかない。
すると、”いい子”と言うように頭を撫でられた。
「なら、さっさとシャワー浴びてこい。」
手を止め、言われた。
「へっ!?」
なに、軽くエロいこといっちゃんてんの!?
陸に警戒心を抱く。