地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「可哀相ーー神崎さん。身の程を知らないからこーなるのよ。」
クスクスと笑う女達。
かわいそーって思いっきりボー読みじゃんっ!!
絶対そんなこと思ってないでしょ。
ボコるって言ったし、どうしようか
多分、危機的状況なんだろうけど、仕事してるお陰で冷静だ。
うーーん・・術使ったらダメかな?
いや・・・人に使うのはダメだよね。
逃げても、またボコられそうだし・・・。
よしっ! 大人しくボコられよう!!
あたしってM・・?
そんなはずは・・・ないからっ!!
ガシッ 女子2人から、両腕を掴まれ押さえられる。
目の前には、拳をつくった矢田。
その拳を大きく振り上げる。
ビュッ!! 向かってきたので覚悟して目をつむった。
「みんなで、なにしてるの?」