地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



コソコソと話し出す・・・



「陸・・なんでここにいるの?」


少々焦り気味の矢田が聞く。


「ん?みんなの声がしたから気になってきたんだよ。」



相変わらず、笑顔の陸。だけど絶対に黒いオーラが出てるっ!!



話の内容まで聞かれていたと知った矢田は、



「なんでもないんだよおー・・・ねーみんな?」



後ろを振り向き、全員に問いかける。



「う、うん。もちろんっ!」


「そうよねっ。」


頷く女子達・・・





「あっ私、用事があったんだ!!」


いきなり声をあげ、矢田が逃げるように去っていく。



それに続くように、周りの女子達も去っていった。





残されたのは、陸とあたしのみ・・・




「あーあ・・・ボコられなかった・・・」



しょんぼり・・・というように、うつむく。



「・・・・お前、ボコられたかったのか?」



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