地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
安心したように、ほっと息をもらす。



「うん、つけなかったら(陸が)怖いし…。


というか、これ欲しい人いっぱいいるんじゃないの?」



ネックレスを見せながら聞く。


「何でだよ。」


「だって今日、取り巻き達が聞いてたじゃない『ネックレスは?』って・・・」



「いいんだよ、杏が持ってろ。 魔よけになるだろ?」


「・・・一応陰陽師なんで、妖怪から身は守れるんですが。」



あたしが言うと、ため息をつく。



「妖怪だけじゃねーよ。」


「妖怪以外・・・よける物ないと思うけど・・」






「上田と話すのは嬉しいのか?」


なんでここで彼が出てくるんだ?


「仲良いじゃねーか・・」


「ああ・・あれね・・急にだからあたしも不思議なんだよね。」



陸は少し考えた様子で、


「あいつの前で、メガネ外したのか?」


と聞いてきた。
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