地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
黒いオーラをまといながら脅す。


ヒィ………ボコられるよりこわいっ………


さっき優しかった瞳はどこへ………?





たった今”外さない”と約束したのに、陸によってメガネを取られた。



「なんで取るの?今決めたのに………」


「俺はいいんだよ。俺以外はダメ。」


「なんつーー俺様だよ………」


あきれて俯いた。


「杏。」





顔をあげると陸のドアップ。


口を塞がれ、後頭部に手がまわった。


陸の腕の中で、甘いキスを受ける。



キスしてる間にヘアゴムも取られ、緩くウェーブした髪を撫でられる。



深くなり舌が絡まったとき、体の力がカクッと抜けた。



「もう……限界?」


意地悪く囁く。



そう聞きつつも離してはくれない。
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