地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「いい?恋するのに見た目なんて気にしなくていいのっ
女の子ってだけで充分可愛いんだから。 杏樹は充分可愛いからね?」
うーん・・・それでもなあー・・・
納得しないあたし。
「可愛い子だけが、恋をするって思ってない?」
「でも・・・実際、彼氏が出来るのは可愛い子ばかりじゃない?」
「確かに、顔を重視する人もいるけど・・・そんな人ばかりじゃないでしょう?
じゃあ、杏樹は滝本君がイケメンだから好きになった?」
ブンブンと顔を横に振る。
そんなこと、考えたことない。
俺様だし、意地悪で、ドSでエロくて・・・だけどいつも優しい。
ピンチの時には必ず助けてくれて、あたしを仕事から唯一解放してくれる人。
安心して側にいれる・・・そんな人だから惹かれたのかも。
柚莉を見ると、微笑んでいた。
「大丈夫、自信持ってね。」
安心させるように言う。
少しだけ、暗い物が取れたかな・・・
ありがとう柚莉。
また、助けてもらっちゃった。