地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
*第八章*
†柚莉の企み
ーーーーーーーーーーーーーー
月曜日。
土日の間は何も起こらなかったらしく、平和だった。
先週と今で違うことは、陸への気持ちに気づいたこと。
柚莉しか知らないけどね?
周りにバレたら何言われるかわからないし・・・・・
「おはよう、神崎さん。」
笑顔で上田君が来る。
そーいえば、彼のせいでえらい目に遭いそうになったんだよね・・・。
本人は何にも知らないし、言えるわけないんだけど。
でもーなんかむかついてくる。
いやっこの人は関係ないんだし、怒りを向けるのはお門違いだ。
でも。これ以上女子の敵が増えるのはつらいんだよなあ・・・・。
どっかの誰かさんが、この人連れてってくれないかな?
適当に相手をしながら考える。
「神崎ーーーちょっと職員室まで来てくれ。」
「あっはい・・・。」
上田君に謝って、宮下先生のとこに行く。