地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

先生と一緒に職員室に入る。



先生、ありがとう!!  ナイスタイミングッ♪
感謝感謝♪




先生の席で止まった。


「えっとな・・・神崎。

お前を呼んだのは成績のことでだ。」



「・・・・はい。」


い、痛いことを・・・(泣)



「お前、全てのテストの点半分しか取らないよな?

きっかり50点。


普通こんな芸当出来ないし、狙って取ってるとしか思えないんだ。


どうしてこんな風にするんだ?」




ギク・・・・・来たよ・・・。



これ山口先生(前1-D担任)にも言われたんだよね。


新入生テストの時にさ・・・。



う~ん・・・じいちゃんからの言いつけで点数は半分と決まってるんだよね。


半分なら、赤点じゃないし留年にもならないからさ。



                 ・・・
「本気で、受けて欲しいんだが・・・神崎家だしな。」



「すいません。事情があって・・・。」


ペコリと頭を下げる。
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