地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
ある一点に目が止まった。
近づいて、手に取ってみる。
これなら良いかも・・・
「柚莉ーーこれはー?」
探し中の柚莉に意見を聞く。
「へ?・・・いいじゃんっ!杏樹っぽいよ♪」
柚莉の許可も出たので、レジに行って支払いを済ませた。
目当ての水着もゲット出来たから、お茶をしにカフェに入った。
頼んだミルクティーを飲みながら話す。
「買っちゃった・・・人生初のあんな水着・・・」
「大丈夫だよ!似合ってるから!!」
クククと笑う柚莉が明日あんなことを企んでいたなんて、
あたしは知る由もなかった。