地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「あんまり王子、王子言うとお前の秘密バラすぞ。」


「ギャー!それだけは絶対ダメっ!!」


あたしは首を左右に振る。


「ふ〜ん、ならもう俺のこと王子とか言うなよ?」



「……はい。」


仕方なく返事をする。



「俺のことは陸って呼び捨てな?」



「はい…。」



「んじゃ…これから俺の言うこと聞けよ?」



「はい……はいっ!?
いやいや 聞かないしっ!」



あたしがそう言うと、王子…いや陸はニヤリと口端をあげて笑った。



ゾクっ………
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