地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
†シンデレラ
モヤモヤを抱えたまま放課後になった
今日は始業式だけだからお昼には終わった
グラウンドでは部活動が行われてる
席に座ったまま外を眺める
まだまだ暑い日差しが教室へと降り注ぐ
目を細めながら空を見上げる
雲ひとつなくて、快晴だけどあたしの心には雨雲が立ち込めてる
「遊ばれてたのかな…」
口にすると余計暗くなった
5月の半ばに家庭科室で調伏してるのを見られた
陰陽師ってことがバレて
秘密を握られた
近づいてきたのは、あたしが珍しかったからなのかな…?
霊力ある女子高生なんていないしね。
「はぁー… 」
一人でため息をつく。