地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「えっ?」


体中に鳥肌が立った。


寒くもないのに体をさする。



「なんかいる…?」



学園の中から妖気を感じる。





目を閉じて神経を研ぎ澄ませる。




・・・・・


黒い何か・・・・




どこかの部屋でうごめいてる・・・・






行かなきゃっ・・・!!




ガタンっ…




「神崎さん?どうしたの?」




いきなり立ったあたしを先生が不思議そうに見る。




「…すいません。気分が悪いので保健室行ってもいいですか…?」




あたしは口元を抑えながら言った。




「あら…大丈夫?行ってきなさい。」





心配そうにあたしを見て、教室から送ってくれた。
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