地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
窓から外を眺めている陸に声をかける。


「何か用?」



あたしの声にゆっくりと振り返る。



「ああ…やっと来たか、遅いし。」


ムカッ………


陸が来いって呼んだんでしょっ!


来てやったんだから文句言うなっ!!



イライラしていると、顔に出てたのか、陸がニヤリと笑う。



「俺にそんな態度していいんだ?」



「……っくぅっ……。」



あたしが何も言えないことに満足したのか


いきなり話しを変えた。



「呼び出したのは、ここの片付けを手伝わせるため。」


陸はニッコリ笑って言った。
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