地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「へっ?」


二人ともあたしを見るから驚いた。



「メガネないと雰囲気ガラリと変わるんだな…」



あたしを見たまま呟く先生。



「メガネない方が可愛いでしょ?」


柚莉が先生に尋ねる。


「あぁ…可愛いよ」

ニッコリと笑いながら柚莉を見た。





?????

柚莉が可愛いのなんて百も承知でしょ??



何言ってんだろう…?

わかんないやっ!






「あっ!お茶買って来ますね」



ケーキの箱をテーブルの上に置き、二人を見た。






「うん、お願い!」



あたしに手を合わせて頼む柚莉




先生はコーヒーでいっかな?



財布を持って病室を出た。

「神崎、気使うなよ」

後ろから先生の声がした。



その声と共に、先生の口端が上がっていたのをあたしは見ていなかった…
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