地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「はぁ…?」


あたしは首を傾げる。



「生物の吉田に頼まれてな。」



生物の吉田……

吉田ってのは三十代後半の男性教師でちょっと小太り。


いつもタオルを持って噴きでる汗と脂を拭いてる。



「だったら アンタがやったらいいじゃないっ」


あたしは陸に向かって言う。


すると、陸はフッと鼻で笑うと



「一人でこんな広いとこ終わるわけねぇじゃん。」



さも 当たり前に言った。
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