地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
《先生…気分が悪いので保健室行っても良いですか?》
無意識にそのまま英語で言った。
「Yes……(どうぞ…)」
クラス全員がポカーンとして、あたしを凝視する中………
視線なんて感じることなく
あたしは教室を出て保健室に向かった。
「なんで…スラスラ読めるのよ…!」
「あれはかなり難しい英文で……訳するのも大変なのにっ…!」
教室に先生の声が響いた。
「「「神崎って何者…?」」」
クラス中の誰もが思ったことだった。