地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
―保健室―
中に入っても誰もいなかった。
これはこれは…好都合♪
1番奥のベッドに行く。
近くには窓があり
日差しが降り注ぐ。
寝るのにはもってこいだ♪♪
メガネとヘアゴムを外し、髪を梳く。
ネクタイを緩めて楽な格好にした。
ベッドの中に潜り込み、いざ寝ようとする。
頭はガンガンして痛いし吐き気もハンパない
寝たら少しは良くなるよね。
そう思って目を閉じた。
―――――…
ガチヤ…と保健室の入口が開き、生徒が一人入ってくる。
「誰もいねぇーじゃん…」
ポツリと呟き、ベッドに近づいた。