地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
だけど、これで最悪の事態“死”だけは避けられた。



そう思うと口元に笑みが宿る。




「待っててね…早くその苦痛から解放してあげるから」


小さく呟き、深呼吸をした。






あれから、じいちゃんに任せ学校に戻って来た。




そしたら前田先生に見つかり……小言をもらった。



学校を抜け出していた理由を問われたけど……さすがに言えなかった。






「…教室に戻らなきゃ」



階段を登る。



何気ない階段なのに、一段上がる度に呼吸が苦しくなる。




「…ハァハァ……」


教室がある階に着いた時には、額に汗をかくほど疲労していた。





腕時計を見る。



今は、大体3限目の途中かなぁ…



あと20分くらいはあるから、ここらへんで休もう。
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