地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
階段に、腰を降ろす。




乱れた呼吸をゆっくりと、落ち着かせていく……






体がだるく、座ると動きたくなる。




今はまだいいが…休み時間になったら戻らないと、ここに居ては不審がられる。








チャイムがなる1分前に、階段から立ち上がった。



ゆっくりと負担をかけないように歩く。




教室まであとちょっと…ってところで、授業終了を知らせるチャイムが鳴った。




一斉に騒がしくなる教室、廊下





それを聞きながら教室に着いた。





あたしが入って来たことに気付く人はいない。




「…柚莉ちゃんがいないと寂しいなぁ…」



男子達が呟く。



キリッと

胸が痛んだ。
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