地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
苦痛に耐えながら、放課後を迎えた。
気を抜くと、呼吸が上がってくる。
見回りをしなきゃ……
仕事モードじゃないまま校内を回る。
異常もなく、ほっとした。
最後に外を……
ローファーに履き変え校舎の外を回る。
裏門に近づいた時、話し声が聞こえてきた。
なんか前にも同じようなことあったような………
チラッと覗いて引き返そう……
と考えていた。
足を進め、角を曲がる。
「……っ!!!」
デジャヴュってあるんだと思った。
そこには、綺麗な女の人と陸の姿。
「――――と私の言うこと聞いてよ!」
「―――わかった……」