地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
体中から悲鳴が上がる。



痛みで手足がちぎれそうだ。





必死に呼吸を整える。



「〜〜〜……っ〜…」





ゆっくり深呼吸を繰り返していると………



「大丈夫ですか!?」



頭上から声をかけられた。



ゆっくりと顔を上げる。



「〜…っ!?」



「…って…杏!?」





あたしに声をかけたのは…………陸でした。





「…っ……大丈夫です。」

小さく返すと立ち上がった。




「大丈夫じゃないだろっ

そんな真っ青な顔して!」



上から怒鳴るように、言ってくる。



「…見間違いですから…平気なんで。」




ペコリと頭を下げて来た道を戻る。
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