地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「は…?なんで…」
一度深呼吸をする。
「……一々嫌いな人に会いたくないんです。」
冷たく淡々と告げた。
「………は?」
目を見開く陸
「…だって……わざわざ、嫌いな人に放課後呼び出されたり……とか最悪でしょ?」
冷めた目で続ける。
「今まで……ずっとそう思ってたのか?」
陸の声が低くなった。
込み上げて来るものを堪えて、あたしは自分から爆弾を渡した。
「はい。初めから嫌いでした。
王子様とか言われてるけど、俺様で意地悪でエロくて…ただの変態ですよね
あたし…そういう人が大っ嫌いなんです!」