地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
固まる陸。
それを一瞥して
「…じゃあ、さようなら。今後一切関わることもないと思いますので。」
ニッコリと満面の笑みで言い切った。
陸の手を振り解き、早足でその場を去った。
校舎の中に入り、教室まで戻った。
扉を閉めるとズルズル座り込む。
「……ヒクッ……うぅ―……」
堪えていたものが、溢れ出した。
目から涙が止まることなく流れる。
…………酷いこと言った。
本当は……言ったようなことなんて一つも思ってない。
嫌いとか……むしろ真逆だもん。
好き……大好き………