地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
あぁー眠い…のでちょっと寝ます。



………
「……!」「…崎さん!」「神崎さん!」

「はい?」
呼ばれた声に顔を上げると数学の前田先生が目の前に立ってた。


「神崎さん?随分と、余裕ね?」

「いえ、そんなわけでは…」

「あなた、黒板の問題を解いて。」

「へ…?あっはい…」
マヌケな返事をしたら睨まれた。怖い…

あたしは黒板へ向かいチョークを握る。
その時初めて問題を見た。

何これ…。応用の応用ぐらいのレベルじゃん!この授業そこまで進んでたっけ?

するとあたしの後ろからコソコソと話し声が聞こえてきた。

(えぇーあれ…めちゃくちゃ難しいじゃん。)
(先生、やりすぎだよ…)(神崎に解けるわけないだろ…)

みーんな、あたしが解けないと思ってる
そりゃ、いつもは「できません。」って言ってるからね…。

「出来ないの?これくらい当然よ?」
< 5 / 628 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop