地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

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――保健室――



「あらっ…また来たのね？」



保健室の養護教諭が、杏樹を見て言った。



「えっ…？」


「つい、二日前も来たのよ。相当体調悪そうでね…」



養護教諭の言葉に、杏樹の顔を見る。




「最近多いんですか？」


顔を上げながら聞いた。



「そうね…一週間に２〜３回かなぁ……‘寝させて下さい’と言ってね。」



「そうですか………」



力無く返し、杏樹をベッドを寝かせた。




先生がメガネとネクタイを外す。



ボタンを２、３個外して楽にさせた。




「もうすぐで目は覚めると思うわ。

私、ちょっと出掛けるから貴方見ててもらって良い？」


チラッと時計を確認する。


それに二つ返事で返すと、先生は慌ただしく保健室を出て行った。




静かになる保健室――――……