地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「今日って何日…?」
すぐさまケータイを取り出して、日付を確認する。
「…………今日って……16日だ………。」
「…16日っ!!??」
この頃
妖怪達の調伏しか頭になかったから、日付なんて狂ってたんだ。
「えっ!?…今何時!!??」
「3時20分…………」
奴らが指定した時間まで、あと1時間切ってる!
「…!!!!
さっきの校内放送………
あれって………」
小さく呟いた途端
脳裏に柚莉の泣き叫ぶ顔が見えた。
『杏樹っ…助けてっ!!』