地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
その頃
全校生徒と教師が集まった体育館では
宮下海人がステージに上がり、黙って一人の女子生徒を待っていた。
緊急集会と言う名のパーティーを始めるために。
「宮下先生ー…まだ始めないんですかー?」
『もうちょっと待ってて?
まだ全員揃ってないんだ。』
マイクを使い、生徒に向かって話す。
「早く来いよなぁ…」
生徒達から
まだ来ない生徒へのブーイングが起こる。
『…まだ読めないんだろう。
あの手紙の内容が…。』
マイクで通らないように、呟いた。