地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「…どういうこと!?
呪詛は私に………」
『あぁ…かけたさ…お前にな。
だがすぐにお前の呪詛全てを神崎が引き受けた。』
柚莉を蔑んだ目で見る。
「そ、そんな……」
『よかったなぁー…肩代わりしてくれて。
じゃなきゃ
とっくに松沢は死んでる。』
クククッと笑う。
『…キツイんだろ?』
奴が楽しげに聞いてくる。
「…全然?…このくらい平気だしっ………!」
キッと睨みながら強気に言い切る。
『へぇー…
じゃあ……これくらい?』
パチン…と奴が指を鳴らした。
「っっ……が…は…っ……!うっ……!!」
ざわざわと悪寒が背筋をはい上がって、全身が総毛立った。
ガクン………
膝が体を支えられなくなり、床に崩れ落ちた。