地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
『……うるせーなぁ……
……………死ね』
今まで、黙っていた奴が急に怒りを現わにした。
手を顔の前まで持ってきて、パチンと指を鳴らす。
ピシッ………
体育館の上の窓ガラスにヒビが入る。
小さく割れていき、破片が宙に浮く。
『…さぁ、どうする?』
あたしを見てニヤリとした。
女子生徒達は、この状況に気付いてない。
隣にいる陸様しか見えてないんだ。
パチンッ……!
奴がまた指を鳴らした。
ゴオッーーーーーー
破片が意思を持ったように、彼女達に向かって行く。
「危ないっ…!」
陸を突き飛ばして、彼女達のところの行く。
「「「「えっ…キャーーーーーー」」」」
気付いた女子生徒達が、悲鳴を上げる。