地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
静かに言葉を紡ぐ。
「…俺は、杏に持ってろって言ったよな…?」
「そうだね(笑)
でも………自分の気に入ってるものが
血だらけで返って来たらイヤでしょう……?」
「…………っ!?」
息を呑む陸。
「ちゃんと“お気に入りの子”に渡すんだよ?
………わかった?」
「……………」
何も答えない陸。
フフッと笑って続けた。
「Listen now;I won't say it twice.
(よく聞いて!2度は言わないから。)」
「……はっ?」
「………“mir gefallen.”
Do you understand?
(わかった?)」
「わかるわけねぇーだろ…どこの国の言語だよ……」
「教えなーい♪
自分で調べて下さい
学年1の天才さんっ♪」
ニッコリと満面の笑みを陸に贈った。