地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
瞬間
白熱の閃光がほとばしり、あたしを取り囲んでいた男達、妖怪達が全て飲み込まれた。
館の奥でソファーに腰掛けていたクロノスは、眉間にシワを寄せる。
館の外で、霊気の奔流が空高く上り、天を貫いた。
『小娘め…やりよったな…!』
クロノスの配下にいたもの達の全てを一瞬で消滅させた。
それほどの凄絶な力……!
『…あんな役に立たんものなどはいらん。
あの小娘…一人入れば、問題ない……
死ぬ時まで、弄んでやる………』
低い声を出して身に纏う妖気を強めた。