地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「2時間くらいやってたんだ…。」



ボソッと言ったのに聞こえたのか、陸もケータイで時間を確認する。



「…だな。片付けも終わったことだし、帰るか。」



そう言うと、陸は鞄を持って立ち上がった。


「う、うん。」



あたしも、慌てて近くに置いてた鞄を取り立ち上がる。




廊下を歩いていると



「お前、家どの辺?」



ちょっと先にいた陸が聞いてきた。



「うーん、学校から15分くらい歩いたとこ。」



答えてみたものの、なんでそんなことを聞くのかわからない。
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