地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「ふーん……送る。」
「うん……へ?なんて言った?」
ボソッと言った返事に相槌を打ってしまった。
「…だから送るって。こんな暗い中じゃ危ねぇだろ。」
あたしの方に振り向いて言う。
「大丈夫だよっ!まだ結構明るいし。」
あたしはブンブンと手を振って断る。
「不審者いっかもよ?」
「誰があたしなんかを襲うもんですかっ!」
ハハッと笑って言う。
ちょっと悲しい気もするけど…。