地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
奴が触れたところから、熱が奪われていく。
細胞が壊死していく感じ
だが、奴の手は止まらない。
『…それならそうと、頼めば良いものを…………』
ペロッと舌で自分の唇を舐める。
『…もういいぞ…?』
ニヤニヤ笑うが、あたしはその顔さえ見ない。
『おぉ…!
豊かな林檎の実が二つ………!
本当に、滝本には勿体ないほど…』
そういうと
あたしの胸に顔を埋める。
『甘い……甘い………!』
愉しそうに笑い声をあげる。
「…………………。」