地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
ギャーー!!!!!
意地悪王子が出て来たぁー!!
肩に腕を乗せて
あたしの顔を覗き込む。
「…ほら。………言え。」
じぃーっと見つめられる。
「い、いやっ……!」
ブンブンと首を横に振る。
「…なんで?教えてくれたっていいだろ?」
「む、ムリっ…!!!」
顔を逸らして抵抗するあたし。
しかし…
ドSな陸には、さらに楽しい状況になることを
あたしはわかってはいなかった………
「…そっか。
言いたくないんだな……
良いよ……言わなくても。」
そう言うと肩から腕を下ろす。
「ホントに!?
やったぁーー♪」
解放されたあたしは大袈裟に喜ぶ。