地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
耐えられなくて
泣きそうになる。
「……顔見たんだから
さっさと帰れ。」
ドスのきいた声で彼女さんを睨む。
「えーなんで。
もうちょっと良いじゃない♪」
陸の睨みをスルーして笑う。
「今日、大学は?」
「もう終わった。」
「誰かと遊ぶ約束とかねぇのかよ」
「ないっ♪」
「…………ヒマ人。」
「うるさいわねっ!
このボケッ!!!」
・・・・・・・。
何も口出し出来ない雰囲気……
二人の世界のなってるんだもん…
もう…泣きたい……
「もう、出てけって…。」
ため息とともに吐き出された言葉……。
「…何よーーお姉様に向かって
その口の聞き方!!」
「自分に様とかつけんじゃねーよ…」
呆れ返れる陸。