地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
そして、咲さんは
「用事思い出したから、帰るね!」
と言って帰ってしまった。
・・・・・全てあたしの勘違い?
意外な事実を知り、ポカンとなった。
「よし…邪魔物も消えたことだし
続きを話してもらおうか?」
ニッコリ笑ってベッドに腰掛ける陸。
「え゛……わ、忘れてなかったの!?」
「もちろん。…それともコオロギ欲しい…?」
悪魔がいる。
デカイ悪魔がっ!!
どんな妖怪よりも、この悪魔を先に調伏した方が、良いのかも…。
「ほらっ…言えよ……?」
あたしの顎を掴み、顔を近づける。
うぅ………!
言うしかないの?
陸との距離
わずか5センチ………