地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
優しいキスから
激しいものに変わっていく。
「…ハァ……ハァ……」
唇が離れると
ギューっと抱き着いてみた。
「……っ!?」
絶対に今までは
虫関係以外ではしたことなかったんだけど…
“大好き”って伝わるように
陸の腰に抱き着いた。
クスッと笑う声が、聞こえると
あたしの背中に陸の腕がまわる。
さらに引き寄せられた。
嬉しくなって、
あたしの手にも力が入る。
陸の胸に顔を埋めて
スリスリとした。
髪を指に絡めながら頭を撫でられる。
一つ一つの動作が、堪らなく嬉しい。