地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「………。」



陸が離れても固まっているあたし。




「また明日な。」



そう言うと、ヒラヒラと手を振り、陸は帰っていった。





…アイツ…何した?


落としものって言われて、振り向いたら


なんでか陸のドアップが目の前にあって…


唇に温かいものがあたってて。



……これって キス?


「……はぁ―――!?」


キスされたと自覚した途端

あたしは大声で叫んだ。
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