地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

†噂の美少女

翌日。


今、2限目の授業が終わったところ。




昨日の事故のことを忘れて
あたしは真面目に授業を聞いていた。


――――――――――
昨日の夜あれから
夕飯中もずっとブツブツ言ってた



お陰でお父さん達がかなり心配してた。



『頭大丈夫か……?』と。



そんな家族に気が付かず、あたしは術の呪文のようにブツブツ言ってた。



『あれは事故、あれは夢、あれは幻、あれは事故……』




「杏樹!」


柚莉が呼ぶ声で我にかえる。

いつの間にか柚莉があたしの顔を覗き込んでた。

「へ?どうしたの?」


あたしは首を傾げる。
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