地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
そんな妖の藍鬼がこんな朝から来るってことには、なんかあるって思った。



「あのね…杏ちゃん、滝本 陸って人にお仕事のことバレちゃったでしょ?」



「うん…そうだね。」



「僕、大丈夫だったか心配で…。」



目と口を下げぎみにして言う。


「うん、大丈夫。黙っててくれるって。」


「ホント!?よかったぁー」


安心したのか、笑顔になる。



本当は…言うこと聞け!みたいなこと言われてるけど…


全てを言って藍鬼をまた心配させたくないし。



黙っておこう………。
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