「光輝いて・・・」
第八話
第8話
”バシャーンッ!”この水しぶきと、共に悟が目覚めた。「ここは?」”痛っ!”

「やっと、お目覚めかな?」一人の男の声が、した。「誰だ!?」不敵な笑いを、浮かべながら

「お前達が、探してる男だと言えば、解かるかな?」「じゃあ、お前が!」立ち上がろうとする

悟。イスに、くくり付けられてる事が、解かってない。”いたたたあっー!”どさっ!こける。

「おいおい、まだそんなに元気が、在るのか?バケモンだな!」「へへへ…それが、取り得さ」

他の男達に、イスを座り直させられ…。

「さあ、答えて貰おうか?何処まで、調べた?誰まで、知ってるんだ!あんっ!」”ペッ!”唾を
   

吐く、悟。「ふんっ!強情な、奴だ!」「だから、それがとりえだ!」

「おいっ!あれをやってみろ!」「んっ!」「まあ、言いたくないのなら、それでいい。言うまで、

待つさ」3人の男達に囲まれ、手をテーブルに、貼り付けさせられた。そして…「痛っ!」”どさっ!”

鈍い音と共に、アイスピックで手を…貼り付けた。

「な、何をする気だ?」「喋りたくなったか?」「…」「おいっ!」一人の男の手には、ペンチが…

そのまま、指へ行った。爪をうがしに…。「ぎゃやぁ〜っ!」「おいっ、二本目だ!」「はいっ!」

「ぐぎゃあぁ〜っ!」「どうだ?喋る気に、なったか?」「ふんっ!だ、誰が…へへへっ」タバコを

捨てて…。「おいっ!蝋燭だ!」「はいっ」今度は、蝋燭を爪のうげた所へ、くぶらせた。

「早く、言ってしまえよ!楽に、なるよ」「へへへへ…」くすぶって行く蝋燭。あと、1cm

身体が、振るえてきてる。蝋燭を見つめる悟。「やめてっ!チャン!やめて、お願い」「おやおや、

どうして、あなたが?あなたも、疑われてるんですよ!」「いい、もういいの。チャン!ねえ?」

「ダメですよ!掟には、逆らえないです」「し、死んじゃうよう」泣き叫ぶ、杏子。

「ふふふ…、身体が…約束、守れねえかも。」体震わせながら、断末魔のような声が、響いた。

次の日、大阪の淀川に彼の遺体が、上がった。
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