先生とあそぼ
リモコンを、テーブルの上に置きまっすぐ前を見たまま光輝は言った。



でも、おれには“あいつ”というのが誰のことかわからず、首をかしげていると、



「あの保育士」



保育士?

って、凛のことか?




「あー、まぁ、普通かな?」



別に、そんな深いところまで説明しなくてもいいよな?


って!

深いところって何だよ!?



「・・・・・・ふぅん。


でも、キスしてたよな?」



「え!?なんでそれ!」



「さっき見た」



さっき!?
さっきって、さっきの!?



うそっ!見られてたんだっ。




うわぁ、なんか恥ずかしい・・・・・・。



おれが顔を真っ赤にして、俯いていると



「・・・・・・だよ」



聞き取れないほどの、小さい声で光輝は呟くのが聞こえた。



「え?」



「なんでそいつなんだよ!」



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